潜伏期間ナビ

潜伏期間ナビ♪では赤ちゃん・子供に多く発症するりんご病の症状の特徴や感染経路、感染力の強い期間について入門者向きにわかりやすく解説しております。

◆りんご病の潜伏期間ナビ♪(もくじ)

◆りんご病とは?

 幼稚園や保育園に通園している子供をもつママであれば、りんご病と言う名前を一度は耳にしたことがあると思います。

 りんご病は、主に「幼児・児童」に見られる「赤いほっぺ」と呼ばれる独特の症状を発症するウイルス感染症の一種です。

 りんご病という名前は、頬が赤みを帯びる症状をもつことからつけられた名前で医学的な病名ではありません。

 医学的な正式名称では伝染性紅班(でんせんせいこうはん)と呼びます。

※りんご病の正式名称
りんご病=伝染性紅班(でんせんせいこうはん)

 小児科で診察を受ける場合は、わかりやすいように「りんご病ですね」という病気の診断がなされると思うので伝染性紅班という名前は聞かないかもしれません。

 ほっぺたが赤く染まる症状を特徴とする疾患でもあり、赤いりんごのように見えるイメージからもその方がわかりやすく不安も少く感じるからかもしれません。

 病院では診断後、りんご病の症状の特徴や対処方法の説明を受けると思います。

 伝染性紅班という名称であるとおり、この疾患は「感染症である」という点をまずしっかり把握しておくことが大切です。

【豆知識】
りんご病はウイルス感染症のひとつである

◆保育園や幼稚園などで集団感染が見られるケースも

 りんご病は、感染症の中では比較的感染力の弱いウイルス感染症です。

 その為、短期間で急激に大流行するようなことはほとんどありません。

 稀に保育園や幼稚園などで集団感染が見られることもあり地域の話題になることも確かにあります。

 しかし、これは乳幼児や園児はまだ免疫をもっていない事が原因です。

※感染力は弱い
りんご病は感染力が弱いため短期間で大流行するような感染症ではありません

 りんご病は潜伏期間中にウイルスを飛沫感染によって拡散してしまうウイルス感染症です。

 その為、幼稚園や保育園側が感染を完全に食い止めることはまずできません。

 これは小学校でも同様で感染が確認されてからお家の方へ書類経由で感染者数などの情報が提供される程度です。

 尚、りんご病のウイルスである「ヒトパルボウイルスB19型」は成人になると50%以上の人が免疫を獲得すると言われております。

◆母子感染を伴うウイルス感染症

 乳幼児や子供に多く発症するりんご病ですが、前項でお話ししたとおり、大人になるまでに飛沫感染などによって感染し免疫を獲得する人が大半です。

 小児科の先生であれば「早めにかかっておいて良かったね。」という言葉をかけられるかもしれません。

 また、りんご病のウイルスが原因で大きな重病に至るケースはほとんどありません。

 発熱などの症状は発症しますが、感染していた事に気づかずに免疫を既に獲得しているケースもあります。

 しかし、りんご病は飛沫感染だけでなく、母子感染を伴うウイルス感染症でもあります。

 妊娠中の妊婦が免疫を獲得していても、お腹の中の胎児に感染する可能性があるのです。

 胎児はもちろん免疫をまだ獲得していない為、母子感染によって大きな影響をもたらす可能性のある疾患でもあり軽視できない感染症でもある事を把握しておく必要があります。

【りんご病の基礎知識のポイントのおさらい】
★正式名称=伝染性紅班(でんせんせいこうはん)
★りんご病はウイルス感染症のひとつである
★短期間で大流行するような感染症ではない(感染力は微弱)
★りんご病は母子感染を伴うウイルス感染症

◆りんご病の症状の特徴1

 りんご病の症状の特徴について見ていきましょう。

 りんご病の症状の最大の特徴は、左右両方の頬に蝶型の紅班が現れる点です。

 決まって両側のほっぺが赤らむので顔を見るだけでも感染の可能性の有無がある程度推測できてしまいます。

※必ず両側のほっぺに症状がでる
りんご病は目視でもある程度感染の有無が推測できます

 この独特な症状が「りんご病」の名前の由来です。

 幼稚園や保育園で、まわりの子供にりんご病を発症した子供がいる場合。

 このようにウイルス感染が既に発症している現場にいる場合は、ほぼ確実にウイルスの潜伏期間に入っている子供も数人いると考えても良いでしょう。

◆症状の特徴2-紅班の形状と好発部位のチェック

 りんご病では、まずはじめにほっぺたに赤色の紅斑が現れるようになります。

 前項で前述したように両側の頬に紅班が出現すると、続いて全身にノコギリ歯状の紅斑が確認されるようになります。

【紅斑の好発部位】
☆腕
☆おなか
☆太もも
☆おしり

 りんご病の紅斑の最大の特徴は、この少しギザギザとしたノコギリ歯状の紅班が確認できる点と言えるかもしれません。

 普段からほっぺたが赤い子供の場合はお母さんであってもなかなか気づきにくいかもしれません。

 ですからわかりにくい場合は、まずこの紅班の形状をしっかりと観察してみましょう。

 特に好発しやすい部分としてはお腹やおしりが該当します。

※独特の形状の紅斑が現れる
頬以外にもお腹やおしりにノコギリ歯状の紅班が現れてきます

◆症状の特徴3-発疹の出現前に多く発症する自覚症状

 りんご病は独特の紅班という症状がはっきり現れることから感染の発見は比較的容易です。

 尚、このように目に見える紅班が出現する前には風邪のような自覚症状が必ず発症しております。

りんご病が周囲で広まっているという話を聞いた

今現在、子供には発疹(紅班)がでていない

 このようなケースの場合は発疹の出現前に多く発症する自覚症状をチェックしてみましょう。

【発疹の出現前に多く発症する自覚症状】
☆発熱(微熱程度で高熱が出るケースは少ない)
☆せき
☆鼻汁・鼻づまり

 目に見えるりんご病は特有の紅班症状が発現する前の段階では以上のような自覚症状を発症しているケースが多く確認されております。

 一般的な風邪の症状と類似しているので、実際は「風邪を引いたかな?」と感じる程度でしょう。

 微熱に関しても、もともと幼児期は平熱が高い子供も多く、個人差はありますが普段の平熱よりも若干熱が上がる程度の症状しか現れません。

 鼻をすする事がふえたり、鼻づまりによって声が少し変わって聞こえるなど、症状はわずかな変化です。

 この段階では、感染経路などがわかっていない限り自覚症状だけで発症を確認することは難しいのですね。

◆成人(大人)がウイルスに感染した場合は?

 りんご病は、幼児や小学生に多く発症する疾患で、この時期に感染することで多くの子供が免疫を獲得していきます。

 成人になると免疫の獲得率が高まり約50%以上の人が免疫を獲得します。

 では成人がりんご病に感染した場合はどのような症状を発症するのでしょうか?

 成人が伝染性紅班のウイルスに感染した場合は、「関節炎」を発症するケースが多く確認されている点がポイントです。

 りんご病の症状は、子供に現れる症状と成人に現れる症状が異なります。

 成人になってから感染したケースについては関節炎など成人の感染症状の解説をチェックしてみましょう。

【りんご病の症状のポイントのおさらい】
★りんご病は目視でもある程度感染の有無が推測できる
★頬以外にもノコギリ歯状の紅班が現れてくる
★紅班が出てくる前の自覚症状は風邪に類似している
★成人が発症した場合の症状は異なる

◆りんご病の潜伏期間は何日間?

 りんご病の発症要因であるヒトパルボウイルスB19型の潜伏期間について確認しておきましょう。

 潜伏期間とは、ウイルスが体内に侵入してから、前項で解説したりんご病の独特の症状を発症するまでの期間のことです。

りんご病の潜伏期間(図)

 ヒトパルボウイルスB19型の潜伏期間は10日〜15日程度です。

※潜伏期間は何日間?
潜伏期間は約10日〜15日程度(長くても20日程度)

 りんご病ウイルスはこのやや長期に渡る潜伏期間にウイルス感染をおこす特徴があります。

 潜伏期間ではまだ症状が確認できていないケースも多く、感染の拡大防止が難しいのが現状であると言えます。

 尚、赤いほっぺの症状が体表に現れてきている段階では既にウイルスの感染力は微弱化しており、回復期に入ってからの2次感染はほとんどありません。

◆咳やくしゃみによる飛沫感染

 潜伏期間に、もしりんご病であると診断を受けた場合の注意点について見ていきましょう。

 まだりんご病の紅班症状が発症していない段階で確認できるケースは多くはありませんが、この段階で気をつけるべきポイントはウイルスの飛沫感染です。

 飛沫感染は感染者の咳やくしゃみなどによって空気中に放出されたウイルスによって感染が拡大します。

 この時期の症状は軽い発熱から始まり、咳やくしゃみが続き、発熱がおさまるとやがて徐々に発疹が出始めます。

 ですから、この発熱の段階で感染の有無が確認できている場合は、ウイルスの潜伏期間ですから自らが感染源にならないように意識することが大切です。

 幼稚園や保育園などに通っている場合は休みをとり、お家で安静に過ごすようにしましょう。

※集団感染の防止を心がけましょう
感染拡大の防止の為にもお家で安静に過ごすこと♪

◆発疹が出ている時に入浴をしても大丈夫

 りんご病の発疹はほっぺたを中心に現れ、やがて全身に紅班が広がっていくケースが大半です。

 この発疹が体にあらわれている時に入浴をすることは基本的に問題ありません。

 発疹が既に現れている段階では飛沫感染源となることも少なく、またお風呂のお湯をを通じて感染するような心配も必要ありません。

 但し、発疹が出ている部分はお風呂などで温まるとかゆみが増すという問題があります。

 紅班の治りが遅くなる原因の大半は、発疹が出ている皮膚部分を掻いてしまうことが原因です。

 掻いてしまう度に皮膚の表面組織は崩れてしまうので完治が遅くなってしまうのですね。

※入浴はOKです
お風呂に入るのは問題なし。但しかゆみが増します。

◆入浴の際に気をつけるべき注意点一覧

 発疹が発症するとかゆみを伴う為、子供の場合は患部をがりがりと掻いてしまうことがあります。

 大人になってから感染した場合も同様で、日中は我慢できても睡眠中・就寝中に無意識に皮膚の表皮組織が壊れるほど強く掻いてしまうこともあります。

 発疹は掻けば掻くほど治りが遅くなりますので、病院ではかゆみ止めの飲み薬や抗炎症剤を含有する軟膏が処方されるケースもあります。

 また高温のお風呂は皮膚を刺激し、やはりかゆみを強くさせることがあるので注意が必要です。

 りんご病の紅班が出ている場合の入浴の際のポイントを以下にまとめましたのでチェックしておきましょう。

【入浴の際に気をつけるべき注意点一覧】
☆皮膚を刺激するような高温のお湯につからない
☆入浴は出来る限り短時間ですます
☆シャンプーは刺激が強いので洗髪も石鹸で対応する
☆お風呂から上がったらかゆみどめのお薬を飲む
☆軟膏が処方されている場合は軟膏を塗る